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手染めと糸のワークショップ 

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正倉院展のアーガイルチェック

昨日訪れた正倉院展。

買ってきた図録のとあるページに
今、奈良の生徒さんが織っている
課題のサンプルを重ねて撮影してみました。

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似ている。。。

課題の作品はゆび織りのマフラー。
リンク技法でアーガイルチェックを織る練習用です。
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正倉院展の方は
大幡残欠。(第68回正倉院展図録より)
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幡とは、
仏教の場所や行事を示すための旗や幟のことで
展示品は聖武天皇の一周忌に使われたものらしい。

その頂から縁に垂れた飾りが
正にアーガイルチェックではありませんか!
驚きました。

解説では平打組紐とありますが、
私からするとゆび織りです。

展示ケースにおデコがつくほどガン見しました。
これがスゴイ尽くめ。

鮮やかに残る色彩がスゴイ!
撚られた糸がモク糸なのがスゴイ!
S撚りとZ撚りの糸が1組で使われていてスゴイ!
意図は判らないけどスペース織りになっていてスゴイ!

こういうスゴイ!に出会うと
研究者の方が一生をかけてしまう理由が分かります。

正倉院展を観に行くと
毎回のことですが圧倒されます。
一千年の昔の物なのに
技術的にも美術的にも完成されていて
ここまで優れた作品が作られていたことに
平伏すしかないような気持ちになります。

そして自分の今していることって
何なんだろう?と
疑問を呈されます。

染織って決して新しいことではありません。
同じことをずっとずっと繰り返して
誰かが織り、誰かに引き継ぐ。

誰のために?何のために?

糸に向かう時織り人が
何を思うかはそれぞれだけど
その時に与えられた時間と材料とパッションで
ひたすら色に、裂に、していく過程は
今も昔も変わらないんだろう。

時空を超えて天平時代に遡り
大幡の作り手とアーガイルチェックの話をしてみたら
きっと盛り上がれるに違いないと
妄想してみるのでした。

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by tezome-to-ito | 2016-11-08 13:19 | 染織の旅とお出かけ
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