天然色の誘惑はどこまでも続く。
2016年 10月 09日
箕輪先生の草木染めセミナーに参加してきました。
大好物のコチニールの染め分けがテーマ。
今年は東京のみの開催とのことだったので
日帰りで頑張る。
灼熱地獄と初日の報告をブログで見たので
心して準備しましたが、
昨日は涼しく
作業もH先生がほとんどして下さったので
汗はかかずにすみました。
不思議なことに
というか、やっぱりというか、
ウチで染めるコチニールとは
そもそも無媒染の色から違います。
糸の種類や
コチニールの産地や
水の違いや
諸々の影響でしょう。
真っ赤に染まった錫媒染の見本を見て
絶対この赤を持って帰る!
と追加したけど
追加した分薄まってピンクになったという
これまた草木染めにありがちな
求めるほどに色は遠のく現象。
こういう場合、
可愛いから、ま、いいか!
と思うのが勝ちです。
セミナーは午後でしたが
午前中は世田谷美術館まで
お友達に連れて行ってもらう。
志村ふくみ「母衣への回帰」展。
夏にアムスシムラに行った時に
本科の生徒さん達とともに作られた新作の曼荼羅を
ぜひ見て欲しいというお話があったので
楽しみにしていました。
曼荼羅はもちろん
その他の作品も素晴らしい。
何度観ても感動があります。
雨の砧公園の静けさが
緑の匂いが
余韻を引き立ててくれました。
夏のアムスシムラのワークショップで染めた
葛染めの糸は
帯締めになって先月届きました。
箱を開けて震えたほど
美しいです。
葛の鉄媒染。
帯揚げは枇杷染めの灰汁媒染です。
コチニールと葛と枇杷。
錫と鉄と灰汁。
ウールと絹。
草木染めの誘惑に
心が泡立つ感じ。
私は次に何を染めましょう。
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by tezome-to-ito
| 2016-10-09 12:30
| 染織の旅とお出かけ