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草木染めと手織りの楽しさをお伝えします。


by tezome-to-ito

小さいおうち、観てきました。

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黒木華さんが銀熊賞受賞で話題になっている
映画「小さいおうち」を観てきました。

原作を読んだ時から
絶対映画化して欲しいと思っていたので
上映が決まった時から前売り券は買っていたのです。
こんなプレミアがつくとは。

主演が松たか子さんと聞いた時は
タキちゃん役が松さんかと思ったんですよね。
けっこう私的にはそれがイメージで、
時子役は鈴木保奈美さんを
想像してました。

実際には黒木華さんが
タキちゃん役だったわけですが
確かにとても良かったです。
本物のタキちゃんみたい。
変な言い方かな?

映画化の一番の楽しみは
あの小さいおうちが
どんな風に実際の建築物として
カタチ造られるのか、でした。

それが私の想像にすごく近かったので
嬉しかったです。
窓にはめられたステンドグラス、
磨きこまれた木の廊下、
華美ではないけど洋風な玄関…。

あんな家に住みたいなぁ。
それを具象化してくれただけでも
私はかなり満足しています。

内容的には
かなり原作を省略しているので
ちょっと物足りないけど
2時間に収めるにはどこを切り取るか
ですよね。

山田監督はたぶん、
あの作品の「昭和」の部分を
主に撮りたかったんだろうと思う。

それは「小さいおうち」のすごく重要なテーマで
よく取材しているなぁって
原作読んだ時思いました。

懐かしくて美しくて
悲しいんですよね。
おうちも人も、あの時代は。

そんな部分はとても素敵だったけど
私は
ミステリーじゃないのにミステリアスな原作の魅力を
もう少したっぷり観たかった。

それと時子とタキちゃんの
奥様と使用人以上の
強い信頼関係と愛情も。

じゃないと、あのタキちゃんの行動が
薄っぺらなものと受け取られちゃうんじゃないかなぁ。

でも山田監督が仕掛けた
原作にないすごい小道具は
ちょっと面白いです。

これから観る方は
序盤に出てくるタキおばあちゃんの部屋の
赤いおうちの絵に注目です!

タキおばあちゃんが
「長く生きすぎた」って泣いた理由は
死ぬまで秘密と決めたけど
自分が死ねば誰かが
時子奥様の思いをあの人に伝えてくれただろうに、
伝えてあげたかった、
と泣いたんんじゃないかと
私は思います。

まだ読んでない人、観てない人、
???っと思ったら
本屋&映画館にGO!










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by tezome-to-ito | 2014-02-25 16:25 | こぼれ話